こんにちは『Enjoy Colorful World(ECW)』のコブタです!
今日は、色覚検査の種類と、簡易チェックについてです。
※ このページは、トップメニューの
『簡易版:色覚異常チェック』の、
検査の種類と方法に関する、より詳しい記事です。
色覚異常(色覚多様性)と診断されるまでには、
色覚異常の種類や程度をより詳しく知るための、
いくつかの検査やチェックがあります。
色覚異常チェックには、別名、
色盲テストや、
色覚検査、
色覚異常チェックなどいくつかの呼び方がありますが、
今日は実際に、
超簡易版色盲テスト・色覚検査を受けてみましょう!
正常色覚だと思っている人にも、思わぬ結果が出る事もありますが、
何種類か受けてみても、まだ同じ様な結果が出る場合は、
なるべく早く、実際に専門医でより詳しい検査を受け、
その異常がどの程度で、
どのような誤認を起こしているのかなど、
色覚異常にも見え方のタイプの違いがあり、
それぞれに分けられた後も、人それぞれ異なります。
室内・外の世界、学校・会社などで起こってしまう、誤認・危機回避の役にもたちますので、
自分の色覚のクセ、
色誤認しやすい状況、
注意すべきポイント、などもしっかりと知っておきましょう!
色覚異常が原因で起こる、
誤認とトラブルについての実例記事はコチラ!
色覚異常の種類と検査方法
小学校の健康診断で、石原式などの色覚検査表を見せられ、テスト受けたことがあるという方も多いかと思います。
ひとことに『色覚検査』と言っても、いくつか種類があります。
「へぇ~、色覚多様性の人達は、いつもこんなテスト病院で受けてるんだ~!」と、思われるかもしれませんが、
先天性色覚異常の場合、
色の見え方が、時と共に変化する事などはまずないので、病院などで定期的に検査を受ける必要がありません。
また、「色覚異常の治療に保険は利きますか?」という質問がありますが、
事故や疾患による、後天的な色覚異常は、
根本的な別の原因を治療すれば治る可能性はあり、
保険が適応される可能性は高いですが、
遺伝による先天的な色覚異常の場合は、
残念ながら、現在の医学では治療方法がないため、
そもそも保険が適応かどうか考えても、意味がない部分があります。
ただ現在は、色覚補正メガネなども出てきており、
「治療」とまではいかないまでも、別の可能性を感じますね!
色覚異常の種類についての、
より詳しい記事はコチラ!
色覚・色盲テスト・色覚異常チェック
の種類と方法
色覚検査にはいくつか種類があり、それぞれに役割も少しずつ違います。
仮性同色表(色覚検査表)
別名石原色覚検査表。
現在は、国際版も出ている。
色のモザイクの中から、数字・記号・形などを読み取る検査。
まずは色覚異常が、あるのか、ないのか、このチェックで知ることができる。
標準色覚検査表(先天・後天異常用):SPP-1
こちらは、上記と同じ仮性同色表とよく似ており、
被験者の異常が、1型なのか、2型なのかを判断するのに向いた検査。
仮性同色表と同じように、たくさんの水玉(ドット)の中に、いくつかの数字が書いてあるが、そのうち、どの数字を読み取れているかを見るもの。
8問以上正解なら、正常。
読み取れた数字は、それぞれ1型なのか、2型なのかに分けられており、
被検者は、その数が多いほうに分類される。
石原式が、先天性しか識別できず、それも少々曖昧なのに対し、
SPP-1は、より詳しく、しかも後天性の検査もできるという優れもの!
パネルD-15(色相配列検査)
被検者は、15色のパネルを、基準となる色に近いと思う順に並べていく検査。
↓ ↓ ↓ ↓
こちらは、
異常の程度を、軽・中等・強度のうち、どれなのか把握したり、
日常生活での色の識別能力をよく反映するのに役に立ち、
日常生活の中で起きる、実際的な問題をイメージし、色誤認を起こしやすいものに相関した結果を知る事ができる!
ちなみに、このパネルD-15検査をパスできれば、
中度以下の異常という位置づけになる。
アノマロスコープ
こちらは、色覚異常の状態を、より正確に診断する為の検査。
被検者が正常色覚を必要とする職種を目指していたり、ご家族・保護者からも確定診断を求められた場合に向いている。
色のついた光の組み合わせによって、判定する仕組みになっています。
検査機器の価格と、扱いが少々難しいため、所蔵する病院と、そうでない病院がある。
被検者が小さな子どもや、低学年の場合は、
他の種の検査を行うなり、成長を待つなりして、もう少し時期を待った方がよいでしょう。
ランタンテスト
色覚異常が軽度のものに向いており、
被検者から離れた場所にある信号灯を2秒ずつ呈示し、それを見た被検者が色の名前を答えるというもの。
全9問中、誤回答が3回以下なら、パス◎
パスした人は、「軽度の異常」という位置づけになる。
色んな種類と、目的のテストがあるわけですね!
一時は、
それまで小学4年生が受けていた色覚検査が、差別を回避するため、13年以上にも渡って、廃止されるという事もありました。
自分の体について知り、時前に危険に対処するというのは、決して差別でもなんでもありません。
「『色覚異常は病気か、障害か』の考え方」
についてはコチラの記事を参照!
逆に現在、自分が色覚異常か知りたい為に、よく色覚検査表(本)の販売店を探したり、価格や使い方を調べる方もおられますね!
『パネルD-15』と、『アノマロスコープ』には、道具や高価な検査機材が必要である為、
ここでは簡単な仮性同色表を使った、テストをやってみる事にしましょう!
さっそく簡易版:色覚異常チェックをやってみる!
ちょうどよく、2017年10月28日放送の『世界一受けたい授業』で、
簡単な色覚テストをやっていたので、これにトライする事にしましょう!
色覚異常チェックのやり方:
中に数字の書かれたイラストが、全部で6問出てきますので、
それぞれ6秒以内に、何の数字か答えてください。
どうしても読み取れない場合も、考え込まず、次へ進みましょう!
第1問目:
第2問目:
問題3:
問題4:
問題5:
問題6(ラスト):
どうだったでしょうか?
では回答です。
回答:
1番: 8
2番: 29
3番: 15
4番: 73、もしくは「78」に見えればOK!
5番: 97
6番: ???
では、6番は何なのかと言いますと・・・
健常者には見えません。
色覚異常の方には、「5」に見える特殊な描かれ方をしています。
皆さんにトライして頂いたものは、超簡易版です。
この結果だけを鵜呑みにしたりせず、
「あれ? なんかおかしいぞ?」と感じた方は、はやめに眼科医に相談し、自分の体のことはしっかりと知っておくようにしましょう!