こんにちは!
【Enjoy Colorful World(ECW)】のコブタです!
今回は、用語とタイプについてです!
エンジョイ・カラフル・ワールド(ECW)では、
色盲・色覚異常に関するたくさんの言葉が出てきますので、
それに関するワードや、色覚異常のタイプを書いておきたいと思います。
記事を読んでいてわからなくなったら、ここで確認してみて下さい^^
色盲とは?
赤・緑・青などの色を見分けづらい、
もしくは、色自体を見分ける感覚が全くない状態の事。
別名: 色覚異常、色弱、色神異常などと呼ばれる。
現在では、誤解を招きやすい事から、「色盲」という言葉は使われず、
『色覚多様性』などという言い方も使う。
色盲と色弱はどう違う?
色盲も色弱も、実質的には程度の差。
厳密には、以下のように分けて表記されている事もある。
色盲:
網膜の視細胞(色細胞)の種類(全3つある錐体)のうち、どれか1つが無い人。
色弱:
「色盲」が、錐体のどれか1つ、もしくは2つが無い人なのに対して、
色弱は、錐体はあるものの、その数が一般の人より少し少ない人が色弱。
区別しにくい色や度合いによって、
1色型色覚、2色型色覚、異常3色型色覚の3つにわけられている。
詳しい色型の説明は、スクロール↓↓↓して、色型の部分へ!
体内にあるもの
錐体[スイタイ]:
網膜の中の視細胞(色を感じる細胞)の一種で、
色に対して反応するものは、全部で赤・緑・青錐体の3つがある。
網膜の中の、黄斑に主に分布しており、別名:錐体視細胞、円錐細胞など。
そのうちどれが欠けても、どれの働きが弱くても、視力が低下したり、色の識別が起こる → その状態を『色覚異常』と呼ぶ。
L錐体(赤錐体):1型
赤い光を感じ、赤に敏感なもの。
これが欠けると、1型(通称:赤色盲)。
このL錐体の働きの程度が低いものを『1型3色覚』という。
「型」と「色覚」の用語解説は、
スクロール↓↓↓して、「色覚」のコーナーへ!
M錐体(緑錐体):2型
緑の光を感じ、緑に対して敏感。
これが欠けると、2型(通称:緑色盲)。
L錐体が欠ける、赤色盲との兼ね合い(分光度合い)がズレている場合も、緑の区別が難しくなる。
赤が見づらい、1型と似ている。
緑を感じる視細胞の感度が低い状態は、『2型3色覚』という。
S錐体(青錐体):3型
青い光を感じ、青に対して敏感なもの。
色覚異常(色覚多様性)のタイプと種類
タイプC: 正常色覚
一般的(大多数)の人々の色覚。
タイプP(Protanope): 1型2色覚
赤を感じるL錐体が、正常に機能していない事により発生する。
通称、第1色盲、赤色盲。
先天性色覚異常の、約25%がこのタイプとされます。
例:
赤 → 灰色や、黒に。
緑 → 黄色に見えてしまう。
タイプD(Deuteranope): 2型2色覚
緑を感じるM錐体が、正常に機能していない事により起こる。
通称、第2色弱、第2色弱色盲。2型緑色弱、緑色盲。
先天性色覚異常の実に約75%がこのタイプと、一番多いタイプ。
例:
赤 → 黄土色
緑 → 黄土がかった、黄色に見えてしまう。
このタイプP(通称赤色盲)とタイプD(通称緑色盲)を合わせたような、『赤緑色覚異常』は、先天性色覚異常に最も多い。
タイプT(Trianope): 3型2色覚
青を感じるS錐体が、正常に機能していない事により起こる。
通称、第3色盲、3型2色盲。青色盲。青緑色盲。青黄色覚異常。
黄 → うすいピンクのような色に。
緑 → うすい青のような色に映ってしまう。
この、青&黄色を感じにくい「青黄色覚異常(3型色覚)」は、後天性色覚異常に多い。
色覚異常の分類
色覚異常は、大きく分けて2種類ある。
遺伝などで、原因が生まれつきである「先天色覚異常」と、
視神経や、脳、網膜などへのケガや病気などが原因で、人生の途中から起こる「後天色覚異常」である。
先天性に多いのが、俗にいう「赤緑色覚異常」、
医学的には第1と第2型。
後天性に多いのが、青と黄色を感じにくい「青黄色覚異常」、
医学的には3型色覚。
◆1色覚 ◆
視細胞3種類:L(赤)錐体、M(緑)錐体、S(青)錐体のうち、
その細胞を全く持っていない(杆体1色覚)と、
たった1つしか持っていない(錐体1色覚)とに別れるものの、
いわゆる『全色盲』と呼ばれるもので、どちらもそもそも色に対する感覚が全くない。
私達がステレオタイプに「色盲の人々はモノクローム(白黒)の世界なのだ」と、イメージするそれが、この『一色覚』タイプですね。
ただ、色覚異常の発症数としては、10~20万人に1人のケースなので、極めて稀と言われている。
また、一般の人の「視力が落ちてきた」という状態と明らかに違うのは、
このタイプが、そもそもの網膜の造りからくる症状であるゆえに、
一般的な近視用メガネなどでは、このタイプの弱視も色覚も改善しない事である。
杆体一色覚:
錐体を1つも持たない『杆体1色覚』の場合、
物体の細かい形状が識別ができない、
といった、色覚以前に視力自体が極度に弱い「弱視」などを重複している場合が多い。
錐体1色覚(S型): S(青)錐体だけ持っている場合
実は人間自体が本来持っている、S(青)錐体の絶対数が、そもそも少ない為、
「L/M/Sをまったく持っていない状態(杆体1色覚」とさほど変わらない視界となる。
視力は、「まったく持っていない状態」より、少し上がって、0.3~0.4程度。
錐体1色覚(M型/L型):
M(緑)か、L(赤)のどちらかだけ持っている場合
M(緑)か、L(赤)のどちらかを持っていたとしても、まだまだ色の識別は難しい場合が多い。
けれども、視力自体は普通である。
◆2色覚 ◆
視細胞3種類:L(赤)錐体、M(緑)錐体、S(青)錐体のうち、ひとつが機能していないタイプのもの。
◆異常3色覚◆
極めて珍しいが、視細胞は3種類全てを持っているものの、そのうちのどれかの機能が正常でない状態。
1型3色覚: 赤を感じる視細胞(L錐体)の感度が低いタイプ。
2型3色覚: 緑を感じる視細胞(M錐体)の感度が低いタイプ。
生まれ&遺伝に関する事
先天赤緑色覚異常とは?
先天性(生まれつき)に多い、俗にいう「赤緑色覚異常」。
医学的には第1と第2型。
後天的に、この赤緑色覚異常になるのは、極めて稀。
一色覚(杆体一色覚)が、色の識別が困難なのにプラスして、視力が低い場合がありましたが、
この赤緑色覚異常は、単に色の見分けが難しいだけで、視力や視野には何ら問題がないケースが多く、年齢を重ねたとしても症状が悪化するという事もない。
通常色覚の人々と、なんら変わらない。
また、片眼だけ色覚異常があるというケースはあまりなく、両眼性。
赤系統と緑系統の色の識別が難しいという、第1型と第2型をミックスしたような状態で、
日本だと、男性の20人に1人、
女性だと500人に1人の割合で存在し、
人口に照らし合わせると、300万人以上が該当する事になる。
また先天性の人の特徴として、
生まれつき、そういった状態であるために、
他人に指摘されたり、検査を受けたりしない限り、自分の色覚異常を知らない、気づいていない場合も多々ある。
日本の小学校から
色覚検査が消えた時期に起こった
悲しい事態の記事はコチラ!
後天青黄色覚異常とは?
「赤緑色覚異常」が生まれつき(先天性)なのに対して、
こちらは、視神経や、脳、網膜などへのケガや、何か別の疾患などが原因で、人生の途中からなってしまう「後天色覚異常」で、
青と黄色を感じにくい「青黄色覚異常」、医学的には3型色覚。
極度の青黄色覚異常の場合には、青紫や黄緑が、無彩色に見えるケースもある。
先天性と違う点として、
原因が、ケガや別の病気にあるため、
色覚の他にも、視力や、視野などにも影響が出たり、
原因となる病気の状況などによって、色の見え方も変わってくる事がある。
原因は、視神経の一種で、錐体神経の内の、青(S)錐体の異常によって起こる。
ただ医療としては、
そもそもの原因である「色覚異常を引き起こした元の病気」が、治療対象になるため、
色覚がおかしい事だけに問題や治療法がフォーカスされる事が少なくなり、
根本の病気の治療いかんによっては、色覚異常が治ってしまうケースもある。